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「心に秘めたエネルギー  」佐藤嗣麻子さん
佐藤嗣麻子
Shimako Satoh

■プロフィル
さとうしまこ/1964年岩手県生まれ。87年、ロンドン・インターナショナル・フィルム・スクールへ留学。映画『エコエコアザラク』(95)、TVドラマ「アンフェア」シリーズ(2006)の脚本などを手がけるほか、CMやゲームソフトなど多方面で脚本家・監督として活躍を続けている。
 「これぞ映画の醍醐味!」そんな興奮と高揚感で満たしてくれる作品がついにやってきた。明日から全国一斉公開される『K−20怪人二十面相・伝』は、最新のVFXとアクションシーンを駆使した、ハリウッド顔負けのエンターテインメント作品だ。

 メガホンをとったのは佐藤嗣麻子さん。男性主体となりがちな映画界でこの作品を作り上げた手腕は、世の女性たちにとってもまさに誇りといえるだろう。子どもの頃、漫画家か薬草で病気を治す医師、宇宙飛行士のどれかになりたかったという少女の夢は、映画監督という形で花開く。ブロックや粘土で街を作っていた少女時代、今はフィルムの上に現実とは別の世界を創り上げる。「ひととき“神様”になった気分を楽しんでいます」と微笑む佐藤さんだが、おっとりとしたきゃしゃな姿と映画のイメージはつながらない。それほどこの作品にはエキサイティングなシーンが満載なのだ。

 たとえば金城武ふんするサーカスの団員・平吉が、怪人二十面相になるべく挑む修業は“パルクール”で表現した。これは道具を使わず、体一つであらゆる障害物を跳び越える競技で、映画『スパイダーマン』『007カジノ・ロワイヤル』でもおなじみ。「とにかく面白い映像にこだわった」という佐藤監督が最も撮りたかった場面だ。ほかにもワイヤーアクションや空中飛行など迫力ある映像がこれでもかと飛び出して息をもつかせない。「無理難題も山盛りでしたが、それを攻略していくのが面白いんです。最後に『ほら、うまく仕上がったでしょ?』と涼しい顔をするためにも(笑)、作るのが難しくなればなるほど燃えます」

 どんな状況に陥っても、考え方ひとつで幸せになれる――いつもポジティブでありたいという佐藤さんの思いを込めた主人公・平吉の生き方は、ただ面白いだけでなく、心にあたたかな優しさと勇気をもたらしてくれる。

 「ぜひ映画館で体感してください。みんなで笑って、手に汗握って一体感が味わえる、遊園地のアトラクションのように楽しい映画ですから」。佐藤さんの小さな体は、映画にかけるとてつもないエネルギーと、この作品への自信で満ちあふれていた。



映画『K−20 怪人二十面相・伝』

■公開情報
12月20日(土)より、TOHOシネマズ梅田ほかで公開
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